止まっていた経済が動きだした!?タンザニアの公共事業続々再会の発表
タンザニアはマグフリ政権になってからはや2年がたとうとしています。
この2年間は、内部改革を主にやってきたマグフリ大統領。政府の予算の無駄な経費削減、不良公務員の整理、腐敗高官の処分、などなどに取り組んできた。
その間、今までは湯水のように予算を使い、入札などを通して様々な民間企業に落ちてきてた案件もほぼすべてストップ。政府施設や機関で実施できることは政府でやるという方針に決めて、今まで政府からのおこぼれで生きていた民間企業が立ち行かなくなり、それ以外の企業も今後の不安から市場に現金がまわらなくなり、結果、景気はダウン。
2年間、国民は大統領に期待したり、失望したり、を繰り返し、でも「今まで違うなにか」を体験しながら、「何かが変わるかもしれない」という淡い期待で耐えてきた。
今年の国会後、ようやくぽろぽろと「よくなってきた」という声を巷で聞くようになってきた。以前のようではないけど(むしろ以前が異常?!)徐々に、お金が回りだすようになり、物が売れるようになってきた、と。
そんな中、いくつかの今後に期待できるようなニュースを発見。
実際実施されるか、されないかはこれからの展開によると思うが、ニュースになるくらいの案件なので、それなりの「何か」があってこそだろうと期待している。
1、トルコ企業がタンザニアでの鉄道案件を受注したと発表
36か月間で完成するこの鉄道案件はダルエスサラームと第2の都市、ムワンザ(ナイルパーチで有名なビクトリア湖の都市)を結ぶ鉄道案件の一部であり、同社は今年2月にも同案件の第一フェーズのダルエスサラーム・モロゴロ(ダルエスサラームから150キロの都市)も受注済みである。
ムワンザ・ダルエスサラームが鉄道でつなげると、輸送コストが今よりも安くなるかもしれないと期待されている。現状は、コストが高いので、ムワンザの物資はダルエスサラームではなく一部ウガンダ経由、一部モンバサ経由でも入っているらしい。そのパイを国内輸送網を充実させることによって確実に拾っていこうという政府の意向なのかもしれない。大型案件が実施されると、関連する事業が儲かるので、ある程度のインパクトが期待できるであろう。
2、長年の構想、バガモヨ港の開発案件。前進の兆し?
ダルエスサラーム港の拡張が地理的な理由で不可能なため、以前からバガモヨ(ダルエスサラームから60キロの都市)に港の機能を移すことが計画されていた。実際2013年に中国の企業が案件を受注したという発表があったきり、何も進展がなかった。理由は、開発予定地の住民保証が政府の役割だったのだが、それが達成できていないからだ。
このニュースではついに、政府が中国企業に泣きつき、保証の部分も彼らに任せたいという交渉を開始したとのこと。細かい調整はこれからだがもし合意に至れば、この案件も進むだろう。
しかし、民間企業に政府の役割を委任し、ましてや中国系企業のやり方で地元住民との確執が生まれないか、などなど不安は多々残るが、実現すれば、ケニヤに劣らない港をタンザニアも保有することになり、経済的な効果は大きいと予想されている。
タンザニアは今後も発展が期待されおり、今後も注目の的になりそうだ。