アフリカ人は信用できないというのは本当か?
「アフリカ人は信用できない」とよく言われます。
確かに、私たちの日本の感覚、習慣から見ると、「なぜ?」と思うことがよくあります。
例えば、日本なら、「この仕事をお願いします。」「了解いたしました。」というやり取りをかわすだけで、
次にお互いに話をするのは、依頼した仕事が完了したとき、ということがよくあると思います。
日本人同士でこのようなやり取りをする場合は、
日本人同士でしかわからない阿吽の呼吸、のようなものがあると思います。
また、完了までにやり取りをするにしても、
ちょっとした連絡事項や進捗を連絡するだけで、
大体の物事がスムーズにいくと思います。
(街中で商品を頭の上に乗せて売り歩いているおばちゃんたち)
では、アフリカはどうでしょう?
彼らは、間に合えばいい、最終的にうまくいけばいい、という考えで仕事を進めます。
そうすると、こちらがどれだけ前もって仕事を依頼しようとも、
納期だったり、締切だったりの、時間ギリギリで仕事をします。
そのようなペースで進めるので、何か少し問題が起これば、もう遅れてしまいます。
その言い訳を、停電だ、ネットワークプロブレムだ、と言われます。
日本人同士でやり取りする感覚で、現地の人と接すると、
そんなに催促することもないので、
相手もこちらがそんなに急ぎではないと思って、私たちの仕事が後回しされるのです。
ですから、アフリカでは、仕事を依頼してからが勝負です。
まずは、時間に余裕を持って仕事を依頼する際には、なぜ早く頼んでいるのかを説明します。
(日本人同士なら、言うまでもないことですが)
そして、進捗状況の確認です。
普通ならメールや電話で問い合わせをしても、「大丈夫、問題ない」と答えられます。
ほぼ100%そうです。
これは嘘ではないのです。実際には、この段階では何も問題が起こってないわけですから。。。
しかし、こちらが思っていた通りの動きをしてくれているとは限りません。
(ノミニケーションで、意思疎通を図るのもなかなか有効です)
ですから、本当に重要な仕事では、実際にその人と会ったり、物事が進んでるという証拠を持ってもらったりします。
そして、裏では情報収集をおこない、本当にそのプロセスが正しく進んでいるのかどうかを、別ルートから確認する、
ということもあります。
ここまでしても、問題は起こることがあり、
それに振り回され、時間、労力、気力を無駄に使ってしまうことも。
現地の人は、これが当たり前のスタイル(商習慣)なので、
現地人同士なら、このようなことでは、そう簡単に信用を失うものではないのです。
しかし、私たちにしたら、こちらの意図を汲んでくれないところは、
次はお願いしないでおこう、となってしまいます。
郷に入っては郷に従え、とは言いますが、それだけではいけない部分があります。
まだまだ奥が深いアフリカビジネスです。