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ドバイ出張

先日、調査案件でドバイにいってきた。
調査内容は詳しく書けないが、その代わり、ドバイの印象を書いてみたいと思う。

 

ご存じドバイはきらびやかなイメージが強い。

ヤシの木の形の人口島のパームアイランドや832メートルある世界一高いビルのブルジュハリファが有名だろう。

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ただ、ドバイは世界でも重要な物流拠点のひとつ。

特にアジアとアフリカをつなぐ重要な役割を担っている。物流の拠点として重要なポイントは立地も重要だが物の入口が充実していること。この場合は港の存在。そして、その入り口から入ってきたものを出す出口がきちんとあること。じゃないと内部で滞留するだけで、ある一定の量を過ぎると物が溢れかえり、価値がなくなる。

 

ドバイはこの入口と出口がきちんと準備されている場所であるために、物流の拠点として成り立っている。

 

そして、もう一つ優秀だな、と思ったことは、物とともに人も流れてくることだ。
これもご存じのとおりだが、ドバイの人口の9割は外国人労働者である。地元民は100%といっていいほど、労働の部分を外国人に頼っている。
例えば、ドバイらしいエピソードになるが、タクシードライバーが全員外国人なために道や場所の名前を知らないってこともよくあった。

 

さらに、ドバイは観光資源を無理やり作り、外国から大量の観光旅行客が訪れるようにしている。彼らを宿泊させるために、ホテルも大量につくり、観光客にサービスを提供する労働者の賃貸も作らないといけないので、物件がどんどん建設される。その不動産に投資する外国の投資家がやってくる。投資家は儲けければ、いい生活をしたくなるので、彼らのためのラグジャリーなホテルや家がさらに建つ。ラグジャリーなホテルや物件が建つと、さらに高級層の観光客が訪れるようになる。。。書いててきりがない正のスパイラルだ。

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(ドバイモールの噴水に集まる人たち)

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(ドバイモールの水族館に集まる人たち)

そして、最後に物の話に戻すと、入口から入った物の出口の一つは、この9割外国人の人口と観光客を楽しませるための巨大モールだ。ドバイには世界一大きなモールが存在するが、そのほかにも引けを取らないモールがあちこちにある。それらのモールは、地域密着型と観光名所をプラスしたようなアトラクション型と二つある。

ドバイモール(さきほどの世界一大きなモール)は後者だ。
中には水族館、巨大噴水などなど、ふつうではモールにないようなアトラクションのようなもので各寄席をしている。ガラガラだろうと期待して見事に裏切られた、そんなドバイモールだった。客寄せはどうやら大成功しているようだ。

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(高級ホテルの駐車場に並ぶ高級車)

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(五つ星ホテルの入り口に展示された18Kの金で作った馬の像)

入口から入った物のもう一つの出口は、世界各地だ。特にアフリカ、インド、東南アジア、ヨーロッパなどに物を流通させている。わざわざアジアから輸入して、アジアに再輸出されるものもあるくらいなので、中継地点としては十分すぎるほど機能しているといえよう。

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(実はドバイ以外にもシャルジャにもいった。シャルジャのモスク。)

 

ここまでドバイのことを褒めちぎったので、最後にはドバイの愚痴をひとつ。

ドバイはとりあえず、土地の使い方が贅沢。どこもかしこも広すぎる。近くに見える建物も意外と遠くて、歩くのがしんどい。

 日本のコンパクトさは外国人に揶揄されますが、ドバイの広大さは日本人にとってはツッコみたくなるポイントだった。