East Africa Sales Promotion

アフリカでのビジネスシーンの出来事、生活の様子などを記事にしています。

アフリカ市場に進出するために国際見本市をおススメする7つの理由

日系企業はアフリカに進出するときにまず知りたいのは、

「商品は売れるか」

「商品が市場に合うのか」だ。

 

それらを調査するために弊社のような企業が存在し市場調査などを行うのだが、実際に商品がまだ市場に出回っていない中、同等のサービス、商品の市場を調べても結果は現状を知れるだけで、実際に売れるかどうか、マーケットがどう反応するかは、やってみないとわからない、と正直に思う。

そこでおすすめしたい一つの方法。多額の調査料を支払わなくてもすぐに生の情報が手に入る方法。

それはずばり各国で開催されている「国際見本市」に出展してみることだ。

国際見本市に出展して経費をかけてどんなメリットがあるのか。

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1、会社の拠点が現地になくても一時的に会社の拠点を持てる

しばし、日系企業が営業に来られると現地の営業先に聞かれる質問は「拠点はあるのか」「どこにいけば詳細はもらえるのか」だ。

「日本に拠点を持っている、アフリカはまだだ」と伝えると一時的な営業なので、真剣に取り合ってもらえない場合がある。そのように営業にこられる企業がたくさんあり、帰国後、連絡が取れないなどで、成約できない場合が多いからだ。

ただ、国際見本市に出展し、出展期間中に営業をすると、見本市の会場に営業先の担当が足を運んでくださり、その場での商談ができる。国際見本市は商談をする場所、と認識されているからだ。

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2、自社製品が市場に合うかどうか瞬時にわかる

アフリカ各国の国際見本市では、業者や企業だけではなく一般人の来場者も出入りできるようになっている。B2Bの商談を求めて出展されている企業様には適さない処置ではあるが、市場を試したい、生の情報を集めたい企業にとっては絶好のチャンスだ。

商品を並べ、パッケージ、値段、内容などが地元の消費者に合うのかどうかがすぐに反応を見てわかる。

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3、商品開発に必要な情報が収集できる

まだアフリカに展開する自社商品がない企業に関して、今後のマーケットを見込んでの開発などを手掛けていきたい場合は、上記の理由と同様に、現在企画中の商品コンセプトや企画に対する地元消費者の意見などが見本市の会場で収集できる。

「どんなところに困っているのか」

「どんな生活をしているのか」

「どんなものがほしいのか」

「どんなものが買える/利用できるのか」

アンケート形式などで実施すると答えてくれる方が日本に比べても多い。それらは直接生で仕入れた情報なので、どこかの主観が入らずに自社の財産になるだろう。

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4、自社製品を効率的に周知できる

すでに進出している企業もそうでない企業も自社製品を現地で簡単に周知できる。国際見本市はメディアなどの取材も数多く行われ、特に日系企業だと親日派が多いので、メディアの取材を受けることができる。また大統領をはじめとして、様々な来賓がこられるのでアピールする場が持てる。

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5、地元のネットワークを広げることができる

国際見本市内では地元企業も多く出展している。本来であればアポイントメントなどが取りにくい企業でも国際見本市中は同じ会場に出展しているので、話がしやすい。また地元の日系企業や異業種の出展者同士のネットワークも構築できる。様々なサブイベントも用意されているので、出張で訪れるより多くの人とつながる機会がある。

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6、地元の人材を試すことができる

国際見本市中に自社の社員以外にも地元の人をスタッフとして一時的に雇用できる。そのときに、どんな人材がいるのか、どのように指示を出したらいいのか、など本来では会社を登記し、雇用をしてみて見えてくる様々な課題が、一時的ではあるが垣間見ることができる。実際労務関係の問題がたくさんあるアフリカでこのような機会が持てるのは、将来の対策になるだろうと考えている。

 

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7、地元の生活を体感できる

将来、駐在を置くことや、駐在することを見据えて、地元の生活を疑似体験できる。渋滞の状況、物価、生活リズム、食事、医療などなど、本来であれば駐在が決まってからわかるようなことを見本市の開催期間中に、ホテルと営業先の行き来の出張とは一風違う滞在をすることによって体感できる。

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 最後に

ここまでアフリカに進出する前に国際見本市で市場をテストするべきだと述べてきたが、実際は各企業の意気込みや熱意がかなり重要だ。受け身の体制で「ただ参加」した事実を作るのではなく積極的に市場に食い込んでいく姿勢が大切だと思う。

アフリカの市場は生き物のように毎日変化している。それをシステマチックに合理的に攻略しようとするのは難しいだろう。そうなる日はいつかは来るであろうが、そのときではもう参入には向かない市場になってしまっているかもしれない。

 

ちなみにアフリカ各地で開催されている見本市の情報は以下のJetroのリンクで確認できる。これから開催される各地の国際見本市の一覧とリンクがそれぞれ貼ってあるので、便利だ。

 

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https://www.jetro.go.jp/j-messe/?action_fairList=true&type=v1&v_2=007

 

関連リンク

ルワンダの国際見本市の記事

www.newtimes.co.rw

 

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