アフリカ経済:意外なアフリカ成長の本当の理由とは
アフリカが急成長し、
世界中が注目していることはもうご存じだと思います。
しかし、
その成長の本当の理由はあまり知られていません。
それでは、その成長の理由はなんでしょうか。
ぱっと浮かぶのは
やはり、「資源」ですね。
日本でも
最近のニュースを見ていると「資源」というキーワードは
とても重要なキーワードだということがわかります。
そして、
世界で「資源」をたくさん持っている大陸はアフリカだということも
多く知られております。
その「資源」の取引額が急騰し、
アフリカの成長を促している。
それがアフリカの成長の理由ではないのか、と思っている方が多いと思います。
実際、
その見方は間違いではありません。
実際石油ひとつを例に挙げてみると、
1999年バレルあたり20ドルで取引されていた石油が2008年には145ドルにまで高騰しています。
そして、その他のレアメタルや鉱物も一緒です。
成長しないはずはありません。
しかし、
あまり知られていないことで
意外な事実は、
石油等の「資源」の取引は、
アフリカの成長率の1/3にしか影響していないということです。
それでは
残りの2/3は何が理由で成長しているのでしょうか。
それは意外にもアフリカの内部需要でした。
特に卸業や小売業、通信業、運送業、製造業などが大きな割合をしめています。
詳しくは下の図をみてみてください。
農業も大きく成長に貢献していることがわかります。
アフリカの内部需要がここまで大きく成長した背景には
やはりアフリカ各国の政府の努力があります。
今までは何かと敵対してきた隣国を協力しあい、政治的に安定し、
よりよい経済環境を整える政策をとっています。
その結果1990年に22%だったインフレを2000年以降は8%に抑えています。
また、
政府は経済成長を促せるための政策として、
国営だった企業の民営化を進んで行っています。
ナイジェリアは1999年から2006年の間に116社もの国営会社を民営化させました。
さらに
モロッコとエジプト等の貿易が盛んな国々は主要取引国との自由貿易協定を結び
貿易を活性化させています。
いかかでしょうか。
アフリカの成長は意外にもアフリカの内部の需要によって
支えられていることがお分かりできたと思います。
これは、アフリカでビジネスを行っていると
自然と分かることですが、日本ではなかなか伝えられることの無い情報です。
情報とは立体的な事柄を切り取って伝えられているものです。
切り取られて伝えられているので、その情報は全てをあらわすものではありません。
もちろんこの記事も全てが全て正解だとはいえませんが、
他の情報に関しても同じ事がいえます。
他の地域の情報はいろいろな切り口から伝えられ、
受け取り側もそれぞれ分析することが可能ですが、
アフリカの情報は一方の方向からしか伝えられていないように感じます。
この記事があなたのアフリカに対する認識を変えるものになって頂ければ幸いです。
追伸
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