ダルエスサラーム国際見本市② ~初日~
ダルエスサラーム国際見本市(通称サバサバ)が6月28日~7月8日に開催されました。
その初日、6月28日の様子をご報告します。
前回の準備編で記したように、会場自体の準備が全くできていなかった前日。
しかし当日までにはなんとか形にしてくるだろうと淡い期待をしながら向かった会場ではその甘さを痛感させられる事態に遭遇しました。
まずは8時開場とプログラム上ではなっているので8時半頃には会場に到着すると、、、
何とホールの鍵が開いていません。
会場自体は開いているのですが、ブースを出している大きな体育館のようなホールの扉がいっこうに開かないのです。
時間厳守の日本企業の皆様は皆ホールの外で炎天下の中、待ちぼうけをするはめに。。。
運営者にどうなっているのか問いつめると、
「鍵はすでに担当の者に渡した。
彼がどっかふらついているんだろう。」
と無責任な回答をする始末。
もちろんたくさんのタンザニア人達も待ちぼうけしているのですが、全く文句を言いません。
彼らは慣れているんですね、待つ事に。
待つ事1時間、やっと開場しました。
そして中に入ると、、、
昨日の準備の段階とあまり変わらず、ゴミも散乱しているような状態のホールでした。
準備ができているブースは数えるほどで、空っぽのブースばかり。
今日が開始のはずなのですが。
そこでまずは掃除からはじめ、各ブースの準備に取りかかる我々。
どこよりも早く、そしてきれいにブースを完成させました。
(とりあえず掃除から始めます)
しかし、お客さんがあまり来られません。
ぽつりと来ても、だいたい他のブースの出展者の人だったり。
本当に22万人も来るのかと不安を煽られます。
初日の金曜日だし、土日になればまた増えるだろうと思っていましたが、
次の日になってもなかなか人も増えず、他のブースの準備もあまり進みません。
(こちらはだいぶ出来あがってます)
これはおかしいときいて回っているといろいろ分かってきました。
どうやら6月28日開始と言っておきながら、
最初の3日間ぐらいはまだ準備期間の感覚なんだそうです。
なかなか日本ではない感覚ですよね。
あくまでも本番は7月7日。
国民のほとんどもまだサバサバが始まっているのを知らない。
だから準備期間のようなものなんだと。
それを知ってなのか他のブースもまだ準備をしていないところが多かったのですね。
このように始めがびしっと決まらずに何となく始めるのはアフリカらしいなぁと感じます。
学校でも何日から休み明けで新学期開始っと言っておきながら、
生徒がちゃんと集まり、先生も準備ができて通常授業が始まるまでに1週間~10日くらいかかるんです。
始めに合わせて、それまでに準備をするという感覚はあまりありません。
このスタートに関する感覚は日本人の感覚と大きく異なる点だと改めて痛感させられました。
(全ブース完成)
とはいえ、なんとか無事(?)に始まりました、サバサバ。