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アフリカでのビジネスシーンの出来事、生活の様子などを記事にしています。

タンザニア観光

21日は観光に行ってきました。

場所はバガモヨーという地域なのですが、そこは昔、たくさんの人が奴隷で連れて行かれた場所らしいです。

連れて行かれる奴隷が船の上から陸地に向かって

「バガモヨー」

って叫んでいたのが、ここの地名の由来。

ちなみに、「俺の魂はここに残してくからっ」って意味らしいです。

そんなところに日本企業の担当者2名と現地の友達3人と合計6人で一緒に行ったのですが、アジアとは感覚が違っていて面白かったです。

バガモヨーには奴隷を連れて行く港があるので、昔、そこには奴隷商人の為の町が広がっていたそうです。

当時、奴隷商人として活躍していたのは中東の商人たち。

そうなると、バガモヨーの昔の街並みもアラビア風で、一見するとそこは中東じゃないかって思えるくらいです。

そういった街が作られてから150年。

今ではこの異国情緒あふれる街並みがタンザニア有数の観光地になっています。

観光に来るのは外国人だけではありません。

タンザニア人も観光にこの街によく訪れるそうです。

そのバガモヨーに着いて、早速ガイドの説明を聞く友達(現地の黒人)。

ガイドの語る、悲しい歴史をまるで他の国の出来事のように聞いています。

ガイド:この小さい部屋に25人の奴隷が入れられていました。

友達:へ??

ガ:この部屋に2日間閉じ込められた後、船に乗って外国に連れて行かれます。

友:へ??

終止こんな感じです。

そんなことよりも、扉の装飾が綺麗だとか、ここの魚は美味しいとか、そういった話題に花が咲いていました。

確かに、扉は綺麗だし、街並みは中東みたいだし、魚は美味しいし、間違ってはいないんですけどね。

きっと、彼らにとってはあまりに昔の出来事過ぎて現実味が無いんだと思います。

これがもしアジアなら、きっとその悲しい歴史を想像して、その街並みの美しさなんか目に入らなかったはず。

アフリカ人の強さはそういったとこにあるのかもしれません。

「悲惨な歴史を後世に語り継ぐ」

それはそれで大切なんだと思いますが、その考え方は世界共通ではないと今日思い知りました。

きっと彼らは自分自身が大きな不幸に巻き込まれても、歳月が経てばそれを忘れて、毎日を笑って踊って暮らすんだと思います。

もしかしたら、悲惨なことを忘れてしまう生き方が1番幸せなのかもしれません。

特にアフリカ人を見てると強くそう感じます。