EASP:アフリカの自動車修理の現状から見えるアフリカ中古車市場
今回は、タンザニアにおける自動車整備士について書きたいと思います。
EASPで雇っている自動車整備士は、自動車整備専門学校卒業後、町工場等を経て
今では、弊社のトラックや車輌の専属の整備士の傍ら、町工場などに出向き、
若い整備士達に自動車整備の知識を教えています。
(中トラックヤード)
自動車整備の専門学校を卒業した人は、一般の修理工場で自動車整備士になる人が大半であり、
優秀な人は各大使館の専属の整備士になったり、自動車整備の専門学校の先生になったりします。
最近多いのが、卒業後、長距離ドライバーになるという人です。
なぜ、長距離ドライバーかというと、都市と都市を結ぶ国道の周りには何もなく、
(場所によりますが)ラフロードの為、パンクなどのトラブルが起こります。
そういった場合はドライバーがその場で修理をしなければならなくなります。
長距離運送とトラックのトラブルはつきものですので、整備士の資格があるドライバーは
ただのドライバーに比べて高級取りです。
(ドライバー、アシスタントドライバー、整備士。出発前は総出で点検作業)
最後に、タンザニアの自動車整備士達は、機械関連は技術レベルが高く知識もあるが、
こと電気関連については、技術レベルが低く、ほとんど知識がないです。
というのは、教える先生がいなく、実習出来る環境がないのが理由としてあげられます。
(ガソリンスタンドの給油機。ガソリンの高騰も特定車種が人気の理由になってます。)
それが理由でいまだにトラックの売れ筋車種は低年式の電子回路が少ない車種になっています。
もし電子系統の修理をきちんとできる修理工場、
または、整備士を排出する学校等があれば、アフリカの中古車市場をまた一つ発展させる大きな要因になりますし、新しいビジネスチャンスになります。